T団地再生計画
江東区にあるT団地のメインアプローチの広場をつくりなおして、団地全体(築30年)をイメージアップする計画をすすめています。
各住棟のエントランスホールや通り抜けピロティ、落下防止庇等の改修も行う予定です。
江東区にあるT団地のメインアプローチの広場をつくりなおして、団地全体(築30年)をイメージアップする計画をすすめています。
各住棟のエントランスホールや通り抜けピロティ、落下防止庇等の改修も行う予定です。
メインアプローチに団地の顔となるメインゲートとサインオブジェを設計しています。メインゲートは、鉄骨とワイヤでアーチをつくり、将来は植栽に覆われるように考えています。サインオブジェは、既存のガス制圧施設(団地のメインの入り口にあります)を隠すとともに団地の案内板として機能します。夜間は照明により光の筒となります。
T団地のメインゲートの設計図面が完成しました。
大きな緑と光のゲートを団地のシンボルとしてつくります。
植える予定のつる植物です。(花の咲くもの/落葉/常緑)
完成設計図です。ヨットにつかうワイヤー、金物を使います。
T団地改修のうちエントランスホールの一部(8ヶ所のうち4ヶ所)が完成しました。
通路やメールコーナー、自転車置き場を「アルミ製の角パイプで竪格子」でゾーニング分けをしています。
今後残りのエントランスホール、ピロティ等の共用部、落下防護庇、メインゲート等順次工事を進めていく予定です。
T団地のメインアプローチの工事が着々と進んでいます。写真左のスチールフレームは光のサイン筒です。ガラスで覆われて団地案内板等が仕込まれます。夜間は照明で光ります。
スロープを上った右奥に緑のゲートがあります。
スロープを上って緑のゲートをくぐると団地のメイン動線に導かれます。
ゲートは鉄骨とステンレスワイヤをトラス状に組んだ構造です。
足下に照明器具が埋め込まれていて夜間はライトアップされます。
将来は、ゲートのワイヤやメッシュを植栽で覆われるように計画しています。完成時はスケルトン(構造材)のみで将来は植栽に覆われても形が良いように考えて設計しました。
リフォーム中の団地に設置し直す落下防止庇の強度を確かめるため実物大のサンプルをつくり実験を行いました。13階建ての建物が並ぶ敷地内の各所に設置されるため、もし人が落下しても被害を出さないようにという目的での強度実験です。高所より100kgの鉄の固まりを落下させてもFRP製の庇の破損は僅かで、スチールフレームもたわみはありましたが破壊はしませんでした。ほっとしています。
数多く設置されるため、もしものことがあると困ります。下から庇を見た時は骨組みは隠れてFRP製の格子だけが軽快に見える事をねらって吊り構造にしています。
再度構造計算を念入りにやり直し、一部だけはフレームの大きさを変更しましたが当初の通り実現できそうです。
設計中の模型です。こうした建物が10棟ほどあります。あと2カ月後には工事が完了します。
T団地のメインアプローチ部分の工事が終わりました。先にブログにアップしたときにまだスケルトン(鉄骨骨組)だったサインオブジェも写真のように完成しました。ガラスで囲われた中には都市ガスの制御装置があります。団地全体のメインアプローチにある制御装置を隠した上で案内板の役割を持ち、団地の入り口ふさわしいオブジェとなるように考えて設計しています。
夜間には各スリットに仕掛けられた照明でライトアップされます。
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メインゲート周りも整備を終えすっきりしました。蔓植物がワイヤを伝っていって緑化されます。
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掲示板や団地案内板も完成しました。ガラスを多用して軽やかに仕上がりました。
T団地の落下防止庇の取り付けがほぼ完了しました。以前の落下防止庇は片持ちの鉄骨フレームにクリンプネットを張ったものでした。鉄骨が太くとても重たい印象でした。
新設した落下防止庇はFRP製の乳白色グレーチングを鉄骨フレームに取り付けて、ステンレスのロッドで吊っています。下から庇を見た時、鉄骨の骨組みはFRP製の格子に隠れているため軽快に見えます。
落下防止庇の他に通り抜けピロティも整備しました。このピロティを抜けて団地の奥に行くと運河まで出れます。通り抜けピロティはフロストのガラスブロックを使って構成しています。
又先に整備が終わっているエントランスホールの前に当初の計画の通りアルミの竪格子を設けました。今までわかりにくかったエントランスホールの目印になります。
落下防止庇の取り付け部分には既存の設備配管が無造作に配管されていています。実際に施工をするために場所場所で様々な工夫をしました。
それまで暗かった団地の通路やエントランスをガラスブロックによる光壁で覆い、明るいイメージにつくりなおした豊洲4丁目団地の様子がメーカーの機関誌に紹介されていました。まだ工事の一部が残っている現場ですが、計画当初の思惑通りに仕上がったようです。
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夏に完成した豊洲四丁目団地のメインエントランスの夜景写真を撮影に行きました。
以前は通りから団地の入口がわからず、おまけに大きな浄化槽があり、道案内の立看板だらけでした。
都市再生機構より解決の相談を受け、道の角より団地の入口に向けてまっすぐな通路をもうけ、そこに浄化装置を隠すことをかねて大きな光のサイン灯と、その先に団地のシンボルとなる高さ7mの巨大な緑のゲートを提案し、設計しました。緑のゲートにはつる植物を植えたので思い描いた完成までにはあと2年くらいかかりそうですが、団地の住人は気持ちよくこのアプローチ通路を通っていました。
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