住宅 リフォーム 集合住宅 施設
House Reform Apartment H.
Facilities

RC造と木造でつくる二世帯住宅 藤棚の家

緑化住宅

□設計概要

所在地 東京都大田区南雪谷
地区地域 第一種住居地域
第1種高度地区
準防火地域
建ぺい率 50%
容積率 100%
日影規制 有り
敷地面積
153.7m2 46.5坪
建築面積
74.8m2
延床面積
213.5m2 64.6坪
容積対象 142.6m2
構造 木造+RC造
外断熱、通気工法
薄肉ラーメン構造
階数 地下1階、2階建て
+屋根裏部屋
家族構成 (親夫婦+娘2人)
+(夫婦+1人)
外部仕上
屋根 ガルバリウム鋼板葺
外壁 GS断熱パネル打ち込み
+ガルバリウム鋼板
建具 アルミ製建具
内部仕上
杉板フローリング
ナラフローリング
エコドマス
天井 エコドマス

>設計過程

建て主の要望

庭の藤の木を残したい。
娘2人ー金属などが好き。
屋根裏部屋を活用したい。
夫婦ー木をたくさんつかった家。



旧家屋に育っていた立派な藤は残すことで配置を考えました。

□計画の考え方
庭にある藤棚の木を残したまま二世帯住宅に建替え出来ないか、というのが建て主の最初の要望でした。
立派に成長していた藤の木はそのままの位置を動かさず、藤棚はつくりかえることにしてこの藤棚を境にして二世帯が住み分けることにしました。親世帯はRC造で庭のある地階と1階に、子世帯は木造で空の見える2階と屋根裏に配置しました。1階までをコンクリート造としたため世帯間の音の問題は解消できました。またコンクリートの上部は上の世帯の人工の大地になっています。藤の緑が世帯間のソフトな分離帯となりました。



地階のスペースと屋根裏スペースは床面積の建築基準法上のボーナスでつくり、最大限の床面積を確保しました。

二世帯住宅
外観
隣家のある東西面は開口を制限し、南に面した部分は大きな開口をもうけて日の光が十分に家の中に入るようにしました。。つくり変えた庭の藤棚を挿んで二世帯が住み分ける配置としました。

ポリカの板塀 緑
半透明の板塀
半透明のポリカ板を縦格子状に並べ隙間から庭の植物が顔を出すようにした。
夏は朝顔で一杯になると通学の子供たちも喜びます。



RC造(親世帯) + 木造(子世帯)

藤棚 二世帯住宅
模型写真
地階,1階 ーコンクリート造
2階、屋根裏 ー木造

入口を分ける藤棚
保存した藤の木の藤棚をはさんで二世帯の入口が分かれる。


二世帯住宅 藤棚






FRP製の玄関扉からも光を取入れます。
FRP製パネル
親世帯の居間より藤棚を見る
階段は子世帯の入口となる。互いに独立しながらも、親世帯と子世帯が共に同じ場所に住む共同意識を大切にしました。
手前床のガラスブロックとグレーチングから地下の庭へ光を落とす。


二世帯住宅 居間
FRP製の玄関扉内観

居間(親世帯)
居間と食事室が連続した広い空間につくりました。中央の床にFRP製パネルを置き、地階に光が落ちるようにしました。壁はホタテ貝入りのエコドマス左官仕上。


二世帯住宅 キッチン
ポリカ波板の塀
隣地との境の塀です。
視線を遮りながら光を取入れます。




現場で色の配置を検討しました。

キッチン
壁のタイル張りは建て主の方が検討した模様です。


二世帯住宅 キッチン 木の仕上
洗面室
裏庭の半透明の波板塀は開放感があります。

ステンレスのシンプルなキッチン
建て主の方とずいぶん検討しました。
いろいろなメーカーの製品を組み合せています。

FRPパネル 厚さ5cmの一枚板のパネルです。


FRP製の床パネル
1階から地下ホールへ光を落とします。


二世帯住宅 地下ホール FRP製床パネル
地階に光を落とします。。

二世帯住宅 地下ホール
地階ホール
作業スペースになる広さです。

二世帯住宅 地下ホール
パイン板のフローリング
無垢材の暖かい質感が有ります。

二世帯住宅 寝室


内装に木のムク材をつかう。木材はソリがでたり、節があったりしますが、湿気をコントロールするので体に優しい理想的材料です。
地階の個室からホールを見る
個室は必ずドライエリアに面するように計画しました。
風通しが良く快適です。
コンクリート打放しの壁は、躯体防水を施しています。
二世帯住宅 居間







二世帯住宅 居間
屋根裏部屋の開口は木のメクラ扉です。
リビング(子世帯)
天井の高い吹抜け空間です。将来この部分に増築して床がつくれるよう梁はあらかじめその荷重を見込んだ強度のものをつかいました。


二世帯住宅 屋根裏部屋 FRPグレーチング
階段通路
屋根裏部屋へいたる開放感のある通路です。

二世帯住宅 屋根裏部屋 二世帯住宅 屋根裏部屋
屋根裏部屋の窓
居間に向かって開口をもうけました。


屋根裏部屋
十分に天井の高い部屋が確保できました。


 atelier YUMIRA ユミラ建築設計室WORK LIST