住宅 リフォーム 集合住宅 施設
House Reform Apartment H.
Facilities

コンクリートボックスの家   

小敷地の住宅

□設計概要

所在地 東京都台東区
地区地域 商業地域、防火地域
建ぺい率 80%
容積率 240%
日影規制
敷地面積
56.4m2 17坪
建築面積
39.3m2
延床面積
100.9m2 30.5坪
構造 コンクリート造
外断熱
階数 3階建て
家族構成 夫婦+子供
外部仕上
屋根 コンクリート躯体防水
外壁 コンクリート
遮熱塗装
建具 アルミ製建具

内部仕上
フローリング
コルクタイル
コンクリート打放し
+シナ合板
天井 コンクリート打放し

建て主の要望
通り沿いの広いテラスで季節を楽しむ家
いろいろな生活シーンに対応した家
コンクリートの堅固な家
家族が健康的に暮らせる家


周囲を高層マンションで囲まれています。

□計画の考え方
敷地は商業地域の中にあり、周辺は10階建て以上の高層マンションが建つ中にありました。この場所に植栽の緑を見ながら数位の目線を気にせず、堅固で健康的な住まいをつくることがテーマでした。建て主の第一の要望からコンクリート造とし、広いテラスを持つ単純な形のコンクリートボックス(6mx6.5m)となりました。形は単純ですが、将来にわたって多目的に使える間取りが可能な家づくりを追求しました。単純な形はローコスト化にもつながりました。

緑化ワイヤー





つる植物を植えました。

コンクリートボックスの家 緑化住宅 フレーム
1階平面図

2階平面図

3
階平面図
外観
広いテラスいっぱいに建物をおおうフレームが特徴です。いろいろな生活の演出に役立ちます。

コンクリートボックスの家 緑化住宅
正面図
前面を覆う大きなフレームは様々な演出の手助けに成ります。


断面図

外観
玄関ポーチは車の駐車スペースです。

テラス 玄関わきの緑化ワイヤー
玄関が直接見えることを和らげると共に、道路の車の行き来に気がつく程度の見通しを確保します。
細長敷地の二世帯住宅 緑化ワイヤー

玄関先の緑の表情をつくります。
広いテラス
下の階のテラスにも日の光がいくよう一部にグレーチングを敷いています。

1階の土間スペース



土間・予備室

土間と予備室の間は引戸とし、開け放つと一体の広い空間が得られるようにする。
ピアノを置いて練習したり、向いのお母様や近所 の人を呼んで子供のミニ発表会となる。
ご主人の作業場になる。
お客が泊まる時の寝室に。
近所の方との気軽なお茶会スペースに。



子供のピアノの発表会の会場になります。
土間
広い土間玄関に陶芸の電気釜を置く予定です。





細長敷地の二世帯住宅 居間
階段室との仕切りの杉板に隠し扉をつけて階段下収納にしています。

居間(子世帯)
前庭と中庭にはさまれたスペースです。


2階のリビングダイニング



□和室板敷き

和室に板敷きスペースをつくり、他目的な展示に 利用する。正月の飾り物や、雛人形など季節を楽しんだり、お茶の床としてつかう。


ボックスの家 緑化住宅
居間の座敷
階段室が透けて見えます。




自然素材

間仕切壁や内部建具は原則、木製とする。
外壁廻り壁、天井は珪藻土または珪藻土入クロス。
階段廻りの外壁内壁は厚手の合板仕上げとする。

ボックスの家 緑化住宅




キッチンにダストボックスをつくりました。滑車で出し入れが簡単です。

ダイニングキッチン
床はクッション性のあるコルクタイルです。(床暖房)




□階段ギャラリー
階段はゆったりつくり、外壁側を合板貼仕上とし本棚と飾り棚を設置する。
木の壁に家族の大切にしているものを展示したり、子供の絵を飾ったりと家族のギャラリーとなる。
家族の知的空間。




階段室の本棚イメージ

ボックスの家 緑化住宅 書斎


居間から階段室を見る。
家族の方の行き来が見えます。





階段室の本棚
階段室
外壁側の壁に厚いシナベニヤを設置して、壁全体をつかった掲示板にしました。子供の学校での成果を発表する場に成ります。各階の踊り場に本棚を設置しました。

3階の可変の寝室



ボックスの家 緑化住宅



可動式クロゼット

寝室
可動式のクロゼットをつくりました。子供が小さい間は一部屋でつかいます。将来はこのクロゼットを移動すると部屋が2つに区切れます。

ボックスの家 緑化住宅
洗面室
寝室
外部の広いテラスにつながっています。


収納計画

収納スペースを十分確保する。大物,小物,衣類,季節でつかうものなど。
いろいろな所に収納スペースをつくる。



換気計画

建物の4周へ風が自然に流れる位置に開口を設ける。
1階から3階へ縦につながる階段室の3階部分に24時間換気の換気扇を設置する。



部屋の使い方

将来のライフステージに対応したフレキシブルな間取りとする。
みんなでつかう2階リビングダイニングは変化しない部分と考え、1階の予備室、3階の寝室を遣繰りできるようにする。
引戸を壁として使ったり可動家具で仕切ったりと自分達で簡単に部屋の間取りを変えられるつくりとする。




 atelier YUMIRA ユミラ建築設計室WORK LIST