住宅 リフォーム 集合住宅 施設
House Reform Apartment H.
Facilities

旗竿敷地の開放的な家

難敷地、/緑化住宅

□設計概要

所在地 東京都豊島区東長崎
地区地域 第1種中高層住居専用地域
第2種高度地区
準防火地域
建ぺい率 60%
容積率 160%
敷地面積
137m2 41坪
建築面積
82m2
延床面積
194m2 59坪
構造 RC造+木造
階数 地上3階建て
家族構成 夫婦2人、70代
外部仕上
屋根 ガルバリウム鋼板
外壁 コンクリート打放し
建具 アルミサッシ
内部仕上
ナラフローリング
タモ材

<雑誌紹介


隣家に取囲まれた路地敷地

建て主の要望

日が射込み、緑のあるリビングに
高齢のため車椅子も使えるよう。
足腰に負担のない洋間を中心に。
大きい納戸が欲しい。
前の家の材料はまた使いたい。
周辺のネズミが入ってこないように。

      
□計画の考え方

四方を隣家にピッタリと囲まれた厳しい敷地条件下でも「風.光.空.緑」を感じながら、プライバシーを確保した開放的な家をつくることが課題でした。
開放性を持たせるために家の中で外部に対して開放すべき部分と閉じても良い部分とに分け、それぞれにあった生活空間を配置しました。
生活の中心であるリビングは日当りの良い2階に配置し、光と風とが十分通り過ぎるようにした。使用度の低い納戸、客間は1階とした。寝室は眺めの良い3階にし、エレベータを設置しました。
玄関ホールは3階までの吹抜けとしてアプローチ通路に面した部分をすべて開口とし、外部のようなつくりとして光を取り入れながら家のどこからでも来客がわかるようにした。
2階のリビングをテラスで囲み、隣家よりの視線を遮るためにガラス波板を設置しています。
1階部分はコンクリート造とし、その上の2階床の防水性能を高めて2階部分をが第2の大地となるようにしました。
客間に以前の家屋の木材を再利用した。

玄関ホールの吹抜け
隣家に囲まれているため開口をもうけて効果的な部分は思いきって大きな窓とした。この明るい吹抜け空間を通して家のどこからでも来客の気配を感じられる。

旗竿敷地の開放的な家
RC造ー1階

木造ー2階
コンクリートの床を第2の大地に
して緑のテラスを設けた。


木造ー3階
家庭用エレベータを設置して
1階-3階の動線をスムーズにした。

プローチ路
人の歩く部分以外は土を残しツツジ、シャクヤクなど花の咲く植物を植えた。

路地状敷地
旗竿敷地
幅2mの細長いアプロー
チ路のみで接道する四方
に隣家が迫る路地状敷地
でした。


日の光を取入れる
3階,2階テラスから取リ
込んだ日差しが吹抜け
ごしに1階までとどき
ます。
アプローチ路をいかすため、道の先に大屋根の住居が大きい開口をもつ表情で人を迎えるシーンを想定した。隣家で囲まれた敷地のため開口の設置が難しかったが、前面に建物がないこの大きな開口から建物内に日の光を十分に取入れることとした。




旗竿敷地の開放的な家 玄関 旗竿敷地の開放的な家 吹抜け
玄関吹抜け
吹抜け越しに3階まで視線が通ります。
来訪者の気配を3階でも感じます。

玄関
隣家に面した壁に建て主の製作したステンドガラスを埋め込んだ。

旗竿敷地の開放的な家 吹抜け
玄関ホールの吹抜け
隣家に囲まれているため開口をもうけて効果的な部分は思いきって大きな窓とした。この明るい吹抜け空間を通して家のどこからでも来客の気配を感じられます。

旗竿敷地の開放的な家

玄関
2階のリビングが見える。
玄関ホールの吹抜け
2階リビングと吹抜けを通して空間がつながっている。


旗竿敷地の開放的な家 テラス 緑
テラスの植栽



東テラスのポリカ板スクリーン

南面の衝立と植栽
ガラス波板の衝立をもうけ、光を建物内に十分取り入れながら隣家からの視線を遮るスクリーンとした。床に敷いたグレーチングから1階和室の庭にも光を落としている。

居間

団欒室
窓越しに緑のテラスとつながる明るい食事室

キッチン

ガラスブロック
台所
隣家がせまる部分はガラスブロックで光を取入れる。

台所
子供家族が大勢来た時にみんなで使える広いキッチン

旗竿敷地の開放的な家 浴室 エレベータ
3階洗面コーナーとエレベータ
洗面脱衣室と浴室
ガラスと鏡とで開放感あるスペースとした。隣家に接する部分に目隠しをもうけ、地面に植物を植え坪庭とした。

和室



2階のテラスグレーチング越しに
日差しが入る庭です。
坪庭
客間
1階に配置しました。突き当たりの家具は御仏壇が置かれる時は扉が引き込まれオープンになります。


 atelier YUMIRA ユミラ建築設計室WORK LIST